ポータブル電源は、災害時の備えや普段使いに便利なアイテムですが、選び方を誤ると「買って後悔した…」と感じることがあります。
特に「ポータブル電源で買ってはいけないメーカー」の製品を選んでしまうと、発火のリスクやバッテリーの劣化、保証の不備など、さまざまなデメリットに直面する可能性があります。
では、どのようなメーカーを避けるべきなのでしょうか？
口コミ・評判が悪いメーカーの特徴やPSEマークの安全性、日本製と海外製の違いなどを徹底解説します。
また、「いらない」と言われる災害時に役立たない製品の見極め方や、普段使いに向かないモデルの特徴も紹介。
さらに、買うべきか迷ったときの判断基準や、おすすめのメーカーの選び方も解説します。
ポータブル電源を選ぶ前に、後悔しないためのポイントをしっかり押さえ、安心して使える製品を手に入れましょう。
◎記事のポイント
- 口コミ・評判が悪いメーカーの特徴や避けるべきポイント
- 発火リスクがあるメーカーの見極め方や安全性の確認方法
- 日本製と海外製のポータブル電源の違いと信頼性の比較
- 購入後に後悔しないための選び方やおすすめのメーカー
ポータブル電源で買ってはいけないメーカーの特徴とは？
口コミ・評判が悪いメーカーの特徴とは？
ポータブル電源を選ぶ際、口コミや評判が悪いメーカーは避けたいものです。では、どのような特徴を持つメーカーが信頼性に欠けるのでしょうか。
まず、一貫して低評価が多いメーカーは要注意です。製品の品質や耐久性に問題がある場合、購入者のレビューには「すぐに壊れた」「充電ができなくなった」「バッテリーの持ちが悪い」といった具体的な不満が寄せられます。このような意見が多数見受けられるメーカーは、基本的に避けたほうが良いでしょう。
次に、カスタマーサポートの対応が悪いメーカーも信頼性が低い傾向にあります。問い合わせに対する返信が遅かったり、保証対応を拒否されたりするケースが多いと、万が一のトラブル時に困ることになります。特に「サポートがつながらない」「交換を断られた」といった口コミが複数ある場合は要注意です。
また、過剰な広告や誇大表現を使用しているメーカーも慎重に選ぶべきです。「業界最高レベル」「他社製品の2倍長持ち」といった表現があるものの、実際の使用者の口コミと乖離している場合、製品スペックが誇張されている可能性があります。特に、公式サイトや販売ページでは高評価ばかりなのに、実際の購入者レビューでは不満の声が目立つ場合は警戒すべきです。
最後に、PSEマークの未取得や安全性への言及がないメーカーも避けたほうが良いでしょう。ポータブル電源は高電力を扱う機器であり、安全基準を満たしていないと発火や感電のリスクが高まります。信頼できるメーカーは、必ず安全認証についての情報を明示しています。
こうしたポイントを総合的に判断し、口コミ・評判が悪いメーカーを選ばないように注意しましょう。
発火の危険があるメーカーを見極めるポイント
ポータブル電源は便利なアイテムですが、バッテリーの品質が低いと発火の危険性が高まります。安全に使用するためにも、危険なメーカーを見極めるポイントを押さえておきましょう。
まず、PSEマークが付いていない製品は避けるべきです。PSEマークは、日本国内で販売される電気製品が一定の安全基準を満たしていることを示すものです。この認証がない製品は、安全性の確認が取れていない可能性が高く、発火や爆発のリスクを伴います。特に、海外メーカーの一部ではPSEマークを取得せずに販売されているケースもあるため、注意が必要です。
次に、バッテリーの種類を確認しましょう。リチウムイオン電池を使用しているポータブル電源が多いですが、低品質なバッテリーを搭載していると、過充電や過放電によって異常発熱を引き起こす可能性があります。口コミやレビューで「本体が異常に熱くなる」「充電中に焦げ臭いにおいがする」といった意見が目立つ製品は、発火のリスクがあるため避けたほうが賢明です。
また、メーカーが提供する安全対策の情報も重要です。信頼できるメーカーは、過充電保護・過放電保護・温度管理機能などの安全機能を搭載していることを明記しています。一方で、安全機能について言及のないメーカーは、製品の設計が不十分である可能性があります。
さらに、実際の事故報告やリコール情報を確認するのも有効です。特定のメーカーやモデルが過去に発火事故を起こしている場合、同じブランドの別モデルでも安全性に不安が残ります。メーカー名と「発火」「リコール」などのワードで検索し、過去の事例をチェックすることをおすすめします。
過去事例はこちらで調べれます。経済産業省「リコール情報 ： 製品安全ガイド」
安全に使用できるポータブル電源を選ぶためにも、これらのポイントを押さえて、発火の危険があるメーカーを避けるようにしましょう。
PSEマークの安全性と適合しない製品のリスク
ポータブル電源を購入する際に確認すべき重要なポイントの一つが「PSEマーク」の有無です。PSEマークは、日本国内で販売される電気製品が電気用品安全法（PSE法）に適合していることを示す認証マークであり、安全基準を満たした製品にのみ付与されます。このマークがない製品は、安全性が十分に確認されていない可能性があるため、注意が必要です。
まず、PSEマークが付いている製品は、過充電・過放電・過電流などの異常時に発生するリスクを軽減する設計が施されています。特に、ポータブル電源はリチウムイオンバッテリーを搭載しており、適切に管理されていないと発熱や発火の危険が伴います。PSE認証を受けた製品であれば、一定の基準をクリアしているため、比較的安心して使用できます。
一方、PSEマークがない製品にはいくつかのリスクがあります。例えば、バッテリーの過熱を防ぐ保護回路が不十分な場合、充電中や使用中に異常発熱を起こし、最悪の場合、発火につながることもあります。また、電圧や電流の制御が適切でないと、接続する家電やデバイスに負荷がかかり、故障の原因となる可能性があります。
さらに、PSEマークのない製品は、メーカーの品質管理が不明瞭であることが多く、保証やアフターサポートも不十分な場合がほとんどです。万が一のトラブル時に対応が受けられないリスクも考慮すると、PSEマークのない製品を選ぶメリットはほぼありません。
ポータブル電源を安全に使用するためにも、購入前には必ずPSEマークの有無を確認し、適合しない製品は避けるようにしましょう。
普段使いに向かないポータブル電源の注意点
ポータブル電源は、アウトドアや災害時だけでなく、普段使いにも便利なアイテムです。しかし、すべてのポータブル電源が日常使用に適しているわけではありません。むしろ、普段使いには向かない製品もあるため、選ぶ際には注意が必要です。
まず、充電時間が極端に長い製品は、日常的に使用するには不便です。ポータブル電源の中には、フル充電までに10時間以上かかるものもあり、頻繁に使用する場合には充電の待ち時間がストレスになることがあります。特に、急速充電に対応していないモデルは、普段使いには適していないと言えるでしょう。
また、放電効率が悪い製品も普段使いには向いていません。放電効率とは、バッテリーに蓄えられた電力がどの程度無駄なく使用できるかを示す指標です。放電効率が低いと、充電してもすぐに電力が消耗してしまい、頻繁に再充電が必要になります。特に、安価なノーブランド製品の中には、バッテリーの質が低く、エネルギー変換効率が悪いものもあるため注意が必要です。
さらに、騒音の問題も見落とせません。冷却ファンの音が大きいポータブル電源は、室内やオフィスで使用する際にストレスを感じることがあります。特に、寝室や静かな環境で使う場合には、ファンの動作音が気になり、快適に使用できない可能性があります。
このように、普段使いに適さないポータブル電源には、充電時間の長さ・放電効率の悪さ・騒音の大きさなどの問題があるため、用途に応じて慎重に選ぶことが重要です。普段使いを前提にポータブル電源を購入する際には、急速充電対応・高効率バッテリー搭載・静音設計のモデルを選ぶと、より快適に利用できるでしょう。
日本製と海外製の違い、信頼性を比較
ポータブル電源を選ぶ際、日本製と海外製のどちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。それぞれに特徴があり、一概にどちらが優れているとは言えませんが、安全性や信頼性においては違いが見られます。ここでは、日本製と海外製のポータブル電源の違いを比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
日本製ポータブル電源の特徴
日本製のポータブル電源は、高い品質管理のもとで製造されていることが大きな強みです。特に、安全性に関する基準が厳しく設定されているため、長期間にわたり安定して使用できる製品が多いのが特徴です。
また、日本のメーカーはバッテリー管理技術に優れており、過充電・過放電・過電流などを防ぐシステムがしっかりと備わっています。これにより、バッテリーの劣化が遅く、安全に使用できる設計がされています。
さらに、アフターサポートの充実度も日本製の強みです。万が一の故障時にも、保証期間内であれば修理や交換が受けられることが多く、安心して購入できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、日本製は価格がやや高めで、コストを抑えたい人には選びにくいというデメリットがあります。また、製品の種類が限られているため、容量や機能面で選択肢が少ないことも考慮すべきポイントです。
海外製ポータブル電源の特徴
海外製のポータブル電源は、価格の安さと豊富なラインナップが魅力です。特に、中国やアメリカのメーカーが提供する製品は、容量のバリエーションが豊富で、高出力モデルも多数揃っています。コストパフォーマンスを重視する人にとっては、選択肢が広がるのがメリットです。
ただし、安全性についてはメーカーごとの差が大きく、PSEマークを取得していない製品や、バッテリー管理が不十分な製品も少なくありません。特に、低価格帯の製品では、バッテリーの耐久性が低く、発火や異常発熱のリスクが高まることがあるため注意が必要です。
また、海外製の中でも有名ブランドの製品は、品質管理がしっかりしているものの、無名ブランドの製品では口コミやレビューが少なく、実際の性能がわかりにくいという問題もあります。さらに、故障した際のサポート体制が不十分なケースも多く、日本国内で修理が受けられないこともあるため、購入前に保証内容を確認することが重要です。
日本製と海外製、どちらを選ぶべきか？
日本製と海外製のどちらを選ぶかは、用途や求める性能によって変わります。安全性やサポートの充実度を重視するなら、日本製のポータブル電源が安心です。一方、コストを抑えつつ大容量モデルを選びたい場合は、海外製の選択肢も検討する価値があります。
ただし、海外製を選ぶ場合でも、PSEマークの有無やメーカーの信頼性を確認し、安全面で問題のない製品を選ぶことが大切です。長く安心して使用するためにも、価格だけで判断せず、品質や保証内容にも注目して選びましょう。
| 比較項目 | 日本製 | 海外製 |
| 品質管理 | 厳格な品質管理で安定した性能 | メーカーによって品質にバラつきがある |
| 安全基準 | PSEマーク取得が基本で安全基準が高い | PSEマーク未取得の製品もあり、安全性に差がある |
| バッテリー寿命 | 長寿命なバッテリーを採用することが多い | バッテリー寿命が短い製品も多い |
| 価格 | 比較的高価だが信頼性が高い | 比較的安価でコスパが良い製品が多い |
| サポート・保証 | サポートが充実し、修理・交換対応が安心 | サポートの対応が悪いメーカーも多い |
| 製品ラインナップ | 種類が少なく選択肢が限られる | ラインナップが豊富で、様々な容量・機能が選べる |
| 充電スピード | 充電スピードは標準的だが安定している | 急速充電対応モデルもあり、充電スピードが速い |
| 発火リスク | 発火リスクが低く、安全設計がされている | 低品質な製品は発火リスクが高い |
| 出力ポートの種類 | 必要な出力ポートが揃っていることが多い | ポートの種類が偏っていることがある |
| 放電効率 | 放電効率が高く、無駄なく使える | 放電効率が低く、バッテリーの消耗が早い製品もある |
| 耐久性 | 耐久性が高く、長期間使用可能 | 耐久性に差があり、低品質なものは劣化しやすい |
| 騒音レベル | 騒音が少なく、静音設計の製品が多い | 冷却ファンの音が大きい製品も多い |
| 充電方法の多様性 | 多くのモデルがソーラーパネル・車載充電に対応 | 充電方法の選択肢が限られる場合がある |
ポータブル電源で買ってはいけないメーカーを避ける方法
いらない？災害時に役立たない製品の見極め方
ポータブル電源は災害時の備えとして有用ですが、すべての製品が役立つわけではありません。選び方を誤ると、いざという時に「使えない」「意味がない」と後悔することもあります。ここでは、災害時に役立たない製品の特徴と、それを見極めるポイントを解説します。
1. バッテリー容量が小さすぎる
災害時に必要な電力は、スマホの充電だけではなく、照明、ラジオ、小型家電など多岐にわたります。しかし、バッテリー容量が極端に小さい製品では、スマホを数回充電しただけで電池切れになる可能性があります。
最低でも500Wh以上の容量がある製品を選び、どのくらいの時間・回数使用できるかを事前に確認しておくことが重要です。
2. 充電方法が限られている
災害時には、コンセントから充電できない状況も想定されます。ソーラーパネル対応や車載充電ができるモデルであれば、停電時でも電力を確保できます。
AC充電のみの製品は、充電が切れたら使えなくなるため、災害用には向きません。
3. 耐久性・防塵・防水性能が低い
災害時は屋外での使用を余儀なくされることもあります。防塵・防水性能が低いと、雨やほこりで故障するリスクが高まります。また、落下や衝撃に弱い製品は、緊急時に持ち運ぶ際に壊れてしまうこともあります。
耐久性を重視するなら、IPX規格（防水・防塵）に対応した製品や、衝撃に強い構造のものを選ぶのが理想的です。
4. 長期間の保管に向かない
ポータブル電源は、長期間使用しないとバッテリーの劣化が進みます。数カ月放置しただけで電池が空になってしまうような製品は、いざという時に使えない可能性があります。
自己放電の少ないリチウム鉄リン酸（LiFePO₄）バッテリーを搭載した製品は、長期間保管しても劣化しにくいのでおすすめです。
5. 出力が不足している
小型のポータブル電源では、消費電力の大きい家電（電気ケトル、電子レンジなど）が使えない場合があります。必要な家電を動かせるかどうか、定格出力や瞬間最大出力を確認しましょう。
特に、停電時に冷蔵庫や電気ポットを使いたい場合は、1000W以上の出力があるモデルが適しています。
災害時に本当に役立つポータブル電源を選ぶために
災害時に使えない製品を選ばないためには、バッテリー容量・充電方法・耐久性・長期間の保管性能・出力の5つのポイントをチェックすることが重要です。
「とりあえず安いものを買う」ではなく、実際の使用シーンを想定し、安心して使える製品を選びましょう。
デメリットの多いポータブル電源のチェックポイント
ポータブル電源は便利なアイテムですが、すべての製品が優れているわけではありません。中には「買って後悔した」と感じるようなデメリットの多い製品も存在します。ここでは、失敗しないためにチェックすべきポイントを解説します。
1. バッテリーの寿命が短い
ポータブル電源のバッテリーには寿命がありますが、品質の低い製品では数百回の充放電で性能が大きく劣化することがあります。特に、安価なリチウムイオン電池を使用した製品は、短期間で使えなくなる可能性があるため注意が必要です。
寿命の長いリチウム鉄リン酸（LiFePO₄）バッテリーを採用したモデルを選ぶと、長く使えるためおすすめです。
2. 充電スピードが遅い
ポータブル電源は、充電に時間がかかる製品が多く、8〜10時間以上かかるものもあります。特に、急な停電時に充電が間に合わないと不便です。
最近は急速充電に対応した製品も増えており、1〜2時間で80％以上充電できるモデルもあります。充電速度の速い製品を選ぶことで、ストレスなく使うことができます。
3. 出力ポートが少ない・種類が偏っている
使いたい機器に適したポートがないと、せっかくのポータブル電源も活用できません。
例えば、USB-Cポートがなく、最新のノートPCが充電できない、ACコンセントが1口しかなく複数機器が接続できない、といった問題が起こります。
USB-C、ACコンセント、DCポートなど、用途に合わせた出力端子の種類と数を確認しておきましょう。
4. 重量が重すぎる
大容量のポータブル電源は便利ですが、持ち運びが難しいほど重い製品もあります。特に、車での移動ではなく、手で運ぶことが想定される場合は、10kg以上の製品だと扱いにくくなります。
持ち運びのしやすさを考えるなら、キャリーハンドル付きや、重量10kg以下のモデルを選ぶと良いでしょう。
5. 発熱や異常動作の報告が多い
口コミで「発熱がひどい」「使用中に異常停止する」といった評価が多い製品は要注意です。発熱が激しいと、バッテリーの劣化が早まるだけでなく、発火の危険性も高まります。
信頼できるメーカーの製品を選び、過充電・過熱防止機能が備わっているか確認することが重要です。
デメリットを避けて満足できる製品を選ぶために
ポータブル電源の選び方を間違えると、寿命が短かったり、使い勝手が悪かったりと後悔することになります。
購入前にバッテリーの種類、充電速度、出力ポートの種類、重量、発熱の問題などをチェックし、デメリットの少ない製品を選びましょう。
価格だけで決めず、実際の使用シーンを想定して選ぶことが、後悔しないポイントです。
買うべきか迷ったときの判断基準とは？
ポータブル電源は決して安い買い物ではないため、「本当に必要なのか？」と迷うこともあるでしょう。無駄な出費を避けるためにも、自分にとって必要な製品かどうかを判断する基準を持つことが重要です。ここでは、購入を決める前にチェックすべきポイントを解説します。
1. 使用目的を明確にする
まず、自分がポータブル電源をどの用途で使いたいのかを明確にしましょう。例えば、以下のような目的が考えられます。
- 災害時の備え：停電時に最低限の電力を確保するため
- キャンプやアウトドア：屋外で電気製品を使いたい
- 車中泊や旅行：エアコンや冷蔵庫を使うため
- 家庭用の補助電源：電気代の節約や非常用のバックアップ
目的によって必要な容量や機能が異なるため、用途をはっきりさせることが重要です。
2. バッテリー容量が用途に適しているか
容量が小さすぎると「すぐに電池が切れて使えなかった」と後悔することになります。一方で、大容量モデルは価格が高く、重量も重くなりがちです。
目安として、スマートフォンの充電だけなら300Wh程度、小型家電やノートPCを使うなら500Wh以上、電子レンジやエアコンを動かしたいなら1000Wh以上が推奨されます。
3. 充電方法と充電時間を確認する
ポータブル電源の充電方法は、ACコンセント・ソーラーパネル・車載充電の3種類があります。特に災害時に使う場合は、ソーラーパネル対応かどうかが大きなポイントになります。
また、充電時間が長すぎると、急な停電時に充電が間に合わない可能性もあります。急速充電に対応しているかどうかもチェックしておきましょう。
4. 出力端子の種類が足りているか
スマートフォンやノートPCだけならUSBポートがあれば十分ですが、電気毛布や調理家電を使う場合はACコンセントが必要になります。
- USB-CがないとノートPCが充電できない
- ACコンセントが1口しかないと家電を同時に使えない
このような問題が発生するため、必要な端子の種類と数を事前に確認しましょう。
5. 価格と性能のバランスを考える
ポータブル電源の価格は、安いものでは数万円、高性能なものでは20万円以上するものもあります。
安すぎる製品はバッテリーの寿命が短かったり、安全性に問題がある場合があるため、コストと品質のバランスを見極めることが重要です。
購入を決める前に確認すべきこと
「ポータブル電源が本当に必要か？」と迷ったときは、使用目的・バッテリー容量・充電方法・出力端子の種類・価格の5つのポイントを基準に判断しましょう。
必要以上に高性能なものを選ぶとコストがかさみ、逆に安価なものを選ぶと後悔することもあるため、自分の用途に合った製品を選ぶことが大切です。
購入後に後悔しないための選び方
ポータブル電源は便利なアイテムですが、適当に選ぶと「思っていたより使えない」と後悔することになりかねません。特に、容量不足や機能面の不満が出るケースが多いため、購入前にしっかりチェックしておくことが大切です。ここでは、失敗しないための選び方を紹介します。
1. バッテリーの種類を確認する
ポータブル電源のバッテリーには主に「リチウムイオン電池」と「リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）」の2種類があります。
- リチウムイオン電池：軽量でコンパクトだが、寿命が短い
- リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）：寿命が長く、安全性が高いが、やや重い
長期間使う予定なら、寿命が長く安全性の高い「リチウム鉄リン酸電池」を採用したモデルを選ぶのがおすすめです。
2. バッテリー容量を用途に合わせて選ぶ
「安いから」という理由で容量の小さいモデルを買ってしまうと、使用時間が短く、すぐに電池が切れてしまう可能性があります。
例えば、以下のような用途別の容量目安を参考にすると良いでしょう。
- 300Wh以下：スマホ充電、ライトやラジオの電源
- 500Wh〜1000Wh：ノートPC、電気毛布、小型家電
- 1000Wh以上：冷蔵庫、電子レンジ、エアコン
自分がどの機器をどのくらい使うかを計算し、容量が不足しないようにしましょう。
3. 出力ポートの種類と数を確認する
- USB-Cがないと最新のノートPCが充電できない
- ACコンセントの数が少ないと、複数の家電が同時に使えない
- DC出力がないと、一部の車載機器が使えない
使いたい機器に対応しているかどうか、出力ポートの種類と数をチェックしておきましょう。
4. 充電スピードと方法をチェックする
充電に8〜10時間かかる製品では、急な停電時に充電が間に合わないこともあります。最近は急速充電に対応した製品も増えており、1〜2時間で80％以上充電できるモデルもあります。
また、ソーラーパネル充電に対応しているかどうかも、災害時を考えると重要なポイントになります。
5. 口コミや評判を参考にする
カタログスペックだけでは分からない実際の使い勝手を知るために、口コミやレビューをチェックするのも有効です。
- 「充電が遅い」「すぐにバッテリーが減る」などの不満がないか
- 「発熱がひどい」「異常停止する」といった安全面の問題はないか
- 実際にどのくらいの時間使えるのか
後悔しないために重視すべきポイント
ポータブル電源は、一度買うと長期間使うものです。バッテリーの種類・容量・出力ポートの種類・充電速度・口コミをしっかりチェックし、自分に合った製品を選びましょう。
安さだけで決めると、後から「使えない」と後悔することになるため、必要な機能を優先して選ぶことが大切です。
おすすめのメーカーと安全なポータブル電源の選び方
ポータブル電源を購入する際、「どのメーカーが良いのか？」と迷うことがあるでしょう。安全性や耐久性の面で信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。また、安価な製品の中には、安全基準を満たしていないものもあるため、慎重に選ぶ必要があります。ここでは、おすすめのメーカーの特徴と、安全なポータブル電源を選ぶ際のポイントを紹介します。
1. 信頼できるメーカーの特徴
市場には多くのポータブル電源メーカーがありますが、品質や安全性を重視するなら、以下のような特徴を持つメーカーを選ぶと安心です。
- PSEマーク（電気用品安全法適合）を取得している
- 保証期間が長く、アフターサポートが充実している
- 口コミやレビューの評価が高い
- リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）など、安全性の高いバッテリーを採用している
特に、PSEマークの取得は最低限の安全基準を満たしている証明なので、必ずチェックしましょう。また、メーカーの公式サイトでサポート体制を確認することも重要です。
2. 安全なポータブル電源を選ぶポイント
ポータブル電源の安全性を確保するために、次のポイントを確認しましょう。
① バッテリーの種類
バッテリーの種類によって、寿命や安全性が異なります。
- リチウムイオン電池：軽量でコンパクトだが、過充電や衝撃による発火リスクがある
- リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）：発火リスクが低く、寿命も長いが、やや重い
安全性を重視するなら、リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）を採用したモデルがおすすめです。
② 過充電・過放電防止機能があるか
バッテリーの劣化や発火のリスクを防ぐために、過充電・過放電防止機能が備わっているかを確認しましょう。また、過熱やショートを防ぐ保護回路を搭載しているモデルも安全性が高いです。
③ 充電方法が複数あるか
- AC充電（コンセント）
- ソーラーパネル充電
- 車載充電（シガーソケット）
この3つの充電方法に対応していると、災害時やアウトドアでの利用時にも安心です。特に、長期間の停電に備えるなら、ソーラーパネル充電対応のモデルが有利です。
④ 出力ポートの種類と数
ポータブル電源を選ぶ際、出力ポートの種類と数も重要です。例えば、
- ACコンセントが2口以上あると家電が同時に使える
- USB-C（PD対応）があるとノートPCの充電がスムーズ
- DC出力があると車載機器も使える
用途に合わせて、必要なポートが備わっているかをチェックしましょう。
3. おすすめのメーカー
信頼性が高く、実績のあるメーカーとして、以下のブランドが挙げられます。
- EcoFlow（エコフロー）：急速充電対応で、短時間でフル充電可能
- Jackery（ジャクリ）：コンパクトで軽量、初心者にも扱いやすい
- Anker（アンカー）：モバイルバッテリーの実績があり、高品質
- BLUETTI（ブルーティ）：リチウム鉄リン酸電池（LiFePO₄）を採用し、長寿命
- PowerArQ（パワーアーク）：デザイン性が高く、家庭用にも最適
これらのメーカーは、安全性や耐久性に優れ、カスタマーサポートも充実しています。
4. 購入前に口コミをチェックする
カタログスペックだけでは分からない点を知るために、購入者のレビューを確認するのも大切です。特に、以下のような口コミがあるかをチェックしましょう。
- 「充電が遅い」「実際の容量が少ない」などの不満がないか
- 「発熱がひどい」「異常停止する」といった安全性の問題はないか
- 「サポート対応が悪い」といったトラブルがないか
特に、Amazonや楽天などのECサイトのレビュー、YouTubeの実機レビューは参考になります。
安全なポータブル電源を選ぶために
ポータブル電源を選ぶ際は、信頼できるメーカーを選ぶこと、安全性の高いバッテリーや保護機能が備わっていることを重視しましょう。価格の安さだけで選ぶと、性能不足や安全性の問題で後悔することがあります。事前にしっかり比較し、自分の用途に合った製品を選ぶことが大切です。
ポータブル電源で買ってはいけないメーカーのまとめ
記事のポイントをまとめました。
