洗濯機からにおいや黒カビのような汚れが気になったとき、「日立 ビッグドラム 槽洗浄」というキーワードで検索する方は多いのではないでしょうか。ドラム式洗濯機は構造上、湿気がこもりやすく、見えない部分に汚れが蓄積しやすいため、定期的なお手入れが必要です。
この記事では、そもそも槽洗浄とは何かという基本から、具体的なやり方、実施の頻度、そして「終わらない」「動いていない」と感じるときの対処法まで詳しく解説していきます。また、槽洗浄の洗剤の正しい選び方や、短時間でもできるメンテナンス方法も紹介します。
さらに、ハイターやオキシクリーンは使えるのかという市販品の使用可否、槽洗浄コースって何してる？という運転内容の仕組みにも対応。槽洗浄コースの3時間と11時間どっちが効果的なのか比較し、実際のメリットやデメリットもわかりやすくまとめています。
日立ビッグドラムを清潔に保ち、快適な洗濯ライフを続けるために必要な情報を網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
◎記事のポイント
- 槽洗浄の基本的な機能と必要性
- 正しい槽洗浄のやり方と使い分け
- 洗剤の選び方と使ってはいけない洗剤
- 洗浄効果を高めるための頻度と対処法
日立ビッグドラム洗濯機の槽洗浄の基本と使い方
槽洗浄とは何をする機能なのか
槽洗浄とは、洗濯機の内部、特に洗濯槽の裏側に付着した汚れやカビ、石けんカス、雑菌などを洗い流し、衛生的な状態を保つためのクリーニング機能です。ドラム式洗濯機の場合は、構造上水の使用量が少ないため、汚れが蓄積しやすく、槽洗浄はとても重要な役割を果たします。
通常の洗濯では、目に見えない汚れが徐々に槽の裏側に溜まっていきます。これは、洗剤の残りカスや衣類から出た糸くず、湿気によるカビの繁殖などが原因です。これらが放置されると、洗濯物に黒い汚れが付着したり、イヤなにおいが発生することがあります。こうした問題を未然に防ぐのが槽洗浄機能の目的です。
洗濯槽の内側だけでなく、乾燥機能付きモデルでは乾燥経路にも汚れがたまりやすくなります。そのため、機種によっては槽だけでなく乾燥経路までまとめて洗浄できるコースも用意されています。このように、槽洗浄機能は洗濯機を清潔に保ち、衣類への悪影響を防ぐために欠かせないメンテナンス手段です。
洗濯機を長く快適に使うためには、洗濯物の仕上がりや衛生面を左右するこの機能を正しく理解し、定期的に活用することが大切です。
槽洗浄のやり方を手順で解説
槽洗浄を行う際は、正しい手順を守ることが重要です。ここでは、日立のビッグドラムシリーズを例に、洗濯槽クリーナーを使った代表的な手順を紹介します。
まず最初に、ドラム内に衣類が残っていないことを確認し、水栓（蛇口）を開けてから洗濯機の電源を入れます。このとき、洗濯槽クリーナーはまだ入れないようにしてください。いきなり投入すると、排水されてしまい効果が落ちる場合があります。
次に、操作パネルから「槽洗浄コース」を選びます。コースは複数あり、「15分」「3時間」「2時間温水」「11時間」など機種により異なる表示がされます。目的に応じてコースを選択してください。汚れやにおいが気になるときは「温水2時間」または「11時間」、軽い汚れや日常的なケアには「3時間」コースが適しています。
選択後、スタートボタンを押すと給水が始まります。給水中あるいは開始直後、機種によっては「槽洗浄クリーナー投入」の表示や点滅があります。このタイミングでドアを開けてクリーナーを直接ドラム内に投入します。表示がない場合でも、給水が始まった直後に一時停止してからクリーナーを入れるのが一般的です。
クリーナーを入れたらドアを閉め、再びスタートボタンを押します。槽洗浄が始まり、かくはん→つけ置き→すすぎ→乾燥という流れで自動的に進みます。所要時間はコースによって異なります。
最後に、運転が終了したら糸くずフィルターを掃除し、水栓を閉めて作業完了です。洗濯機が綺麗な状態に戻り、においや汚れがリセットされます。正しい手順を守ることで、洗濯機の性能を維持し、清潔に保つことができます。
槽洗浄の頻度はどれくらいが目安？
槽洗浄の頻度については、洗濯機の使用状況や機種によって変わりますが、基本的には定期的な実施が推奨されています。日立のビッグドラムシリーズでは、「自動おそうじ機能の有無」が頻度の目安を左右します。
自動おそうじ機能が常に設定されている場合、槽洗浄の目安は「3～4か月に1回程度」です。これはドラム内の清掃が普段からある程度行われているため、少ない頻度でも衛生状態を保てるためです。一方で、この機能を使っていない場合は「1～2か月に1回程度」の実施が望ましいとされています。
また、洗濯機本体が「お手入れおすすめ」や「槽洗い」の表示を出すことがあります。これはセンサーが使用状況や汚れ具合を検知して、メンテナンスのタイミングを知らせているもので、表示が出た際は速やかに槽洗浄を行うことが推奨されます。
さらに、洗濯後の衣類に黒いカスが付いたり、においが気になるようであれば、次回の洗濯前に槽洗浄を挟むことでトラブルの悪化を防げます。
ただし、頻繁すぎる槽洗浄も不要です。クリーナーの使用には限度があり、洗剤成分が内部部品に影響を与える可能性もゼロではありません。したがって、実施する際は取扱説明書に記載された頻度や目安に従うのがもっとも安全で確実な方法です。洗濯機の寿命や洗濯物の清潔さを守るためにも、適切なタイミングでの実施を心がけましょう。
槽洗浄コースは何してる？運転の流れ
槽洗浄コースでは、洗濯槽の内部やその周辺にこびりついた汚れや雑菌を、洗剤と水の力でしっかりと落とすための一連の運転が行われます。見た目ではわかりにくいですが、汚れやカビは洗濯槽の裏側など手の届かない場所に蓄積していくため、専用の運転プロセスが必要なのです。
最初のステップは給水です。高い水位まで水が注がれ、洗濯槽全体に水が行き渡るようになっています。次に行われるのがかくはん運転で、これは槽内の水を回転させて、洗濯槽クリーナーと汚れをなじませる動作です。かくはんが終わると、長時間のつけおきに入ります。これは汚れを浮かせて分解するための大事な工程であり、見た目には動いていないように見えるため、「止まっている」と勘違いされやすい部分です。
つけおき後は、排水と脱水が行われます。槽内の汚水が排出され、さらに注水すすぎが数回繰り返されます。これにより、浮いた汚れや洗剤の成分がしっかりと洗い流されます。すすぎの回数はコースによって異なりますが、例えば11時間コースでは3回行われる仕様です。
その後、温風乾燥と送風運転により槽内部を乾燥させ、湿気や雑菌の再繁殖を防ぎます。この乾燥運転は、約30～50分程度続くこともあり、洗濯槽を清潔に保つ仕上げの工程です。
このように、槽洗浄コースではただ水を回すだけではなく、複数の段階を経て内部の汚れを徹底的に洗い流す構造になっています。普段見えない場所だからこそ、こうした工程を経てしっかりとメンテナンスする必要があります。
槽洗浄コース3時間と11時間の違いとは？
槽洗浄コースには3時間と11時間といった複数の選択肢があり、使用目的に応じて使い分ける必要があります。それぞれのコースは時間だけでなく、洗浄方法や効果の面でも大きく異なっています。
まず、3時間コースは比較的短時間で終わることが特徴で、主に定期的なメンテナンスを目的としています。日々の使用によって徐々に溜まっていく軽い汚れやにおいを防ぐには、このコースでも十分対応可能です。内部に大きな汚れやカビがない状態であれば、3時間の洗浄で清潔を保つことができます。また、電気代や水の使用量も11時間に比べて抑えられるため、日常的なお手入れに適しています。
一方で、11時間コースはより本格的な洗浄を目的としたプログラムです。時間をかけてつけおきを行い、洗剤が槽の裏側までしっかり浸透するため、頑固な汚れやカビ、においの除去に効果を発揮します。においや汚れが気になる場合、あるいは長期間槽洗浄をしていなかった場合には、こちらを選ぶ方が確実です。なお、このコースでは注水すすぎの回数も多く、乾燥時間も長めに設定されています。
ただし、11時間という運転時間は日中に行うには長すぎると感じる方もいるかもしれません。その場合は夜間や外出中にセットしておくのが良いでしょう。
こうして見ると、どちらのコースも役割が異なっており、短時間・軽度汚れには3時間、しっかり洗いたいときは11時間と覚えておくと便利です。洗濯機の状態や使用状況に合わせて、使い分けを意識することが大切です。
槽洗浄が終わらないと感じる原因
槽洗浄が「終わらない」と感じるのは、実際には運転が進行しているにもかかわらず、視覚的な動きがないことが多くの原因です。特に11時間コースや温水2時間コースでは、つけおき工程の時間が長く、その間ドラムが静止しているため、「止まってしまったのでは？」と心配になる方が多くいます。
まず理解しておきたいのは、槽洗浄中には複数の工程が含まれているということです。かくはん、つけおき、排水、すすぎ、脱水、乾燥と続くため、運転は長時間になります。中でもつけおき時間は最大で10時間近くに及ぶことがあり、この間は動作音もなく、表示部にも「－ － －」のような記号が表示されることがあります。これは故障ではなく、時間が10時間以上になると、残り時間の表示ができなくなる機種特有の仕様です。
また、給水や排水に異常がある場合も、運転が一時停止したように見えることがあります。給水フィルターの詰まりや排水ホースの曲がり、あるいは水栓が開いていないといった些細なミスが影響するケースもあるため、開始前のチェックは欠かせません。
もう一つの原因として、エラーコードの見逃しもあります。表示部にエラーコードが点滅している場合は、何らかの不具合が発生している可能性があります。操作パネルや取扱説明書でエラーコードの内容を確認し、必要に応じて対処や再起動を行ってください。
このように、「終わらない」と感じる背景には、実際の仕様上の動作や、見落としがちな設定ミス、エラーの見逃しなど、さまざまな要因が考えられます。不安になった場合は、まず現在の表示をよく確認し、運転音やエラーランプの有無をチェックすることが解決への第一歩です。
日立ビッグドラム洗濯機の槽洗浄の注意点と選び方
ビッグドラムのお手入れにおすすめは槽洗い
日立のビッグドラムシリーズを清潔に保つうえで、特におすすめされているのが「槽洗い（15分コース）」です。これは、洗濯の使用状況に応じて洗濯機側が表示を出す「お手入れおすすめ」のタイミングで実行する短時間のメンテナンス機能です。通常の槽洗浄コースよりも運転時間が短く、忙しい日でも手軽に実施できる点が魅力です。
「槽洗い」は、主にドラム内の軽度な汚れや糸くずを洗い流す目的で設計されています。クリーナーは使用せず、水だけで槽内をすすぐ運転内容になっており、洗濯や乾燥運転の後に出やすいホコリや繊維くずの除去に効果的です。とくに乾燥機能を頻繁に使用する家庭では、短時間の槽洗いを定期的に行うことで、においや糸くずの蓄積を抑えることができます。
また、この槽洗いは「お手入れおすすめ」ランプが点滅したときだけでなく、乾燥後にフィルター掃除とあわせて行うルーチンとしても便利です。ただし、槽洗いはあくまで簡易的なケアですので、汚れがひどい場合やにおいが強く感じられるときは、別途クリーナーを使った本格的な槽洗浄（2時間・3時間・11時間コース）を選ぶようにしましょう。
このように、槽洗いは日々のお手入れの一環として取り入れることで、洗濯機全体の清潔を保つ手助けになります。時間をかけずにできるメンテナンスとして、非常に実用性の高い機能です。
ハイターやオキシクリーンは使えるのか
洗濯槽の掃除に使える市販の洗剤として、「ハイター」や「オキシクリーン」が頭に浮かぶ方も多いでしょう。しかし、日立のビッグドラムシリーズにおいては、これらの使用に注意が必要です。
まず、衣類用の塩素系漂白剤である「ハイター」は、洗濯槽クリーナーとして使用可能とされています。特に「防食剤配合」のハイター系商品は、11時間コースのような長時間洗浄でしっかり汚れを落としたい場合に向いています。ただし、投入量や使用方法については製品パッケージに記載されている内容を必ず確認し、適量を守るようにしてください。
一方で、「オキシクリーン」のような酸素系漂白剤は、日立のドラム式洗濯機には使用不可とされています。なぜなら、酸素系漂白剤は泡立ちが非常に多くなりやすく、泡が洗濯槽からあふれたり、排水不良や水漏れといったトラブルの原因になる恐れがあるためです。特にドラム式は構造上、泡の影響を受けやすく、センサーの誤作動や機器内部の不具合にもつながりかねません。
このように言うと、酸素系の方が環境に優しいのではないかと感じる方もいるかもしれません。しかし、日立の公式見解では明確に「酸素系漂白剤・台所用漂白剤の使用は避けてください」とされていますので、安全のためにも指示に従うことが必要です。
もし純正以外のクリーナーを使用したい場合は、「洗濯槽用塩素系」と明記された製品の中から選びましょう。使えそうだからと安易に判断せず、洗濯機本体のトラブルを未然に防ぐためにも、正しい洗剤選びが大切です。
槽洗浄の洗剤は何を選ぶべきか
槽洗浄に使用する洗剤は、洗濯機の性能を維持するうえで非常に重要な役割を担います。選ぶべき洗剤の条件は「洗濯槽専用」「塩素系」「泡立ちが少ない」という3点に集約されます。とくに日立のビッグドラムのようなドラム式洗濯機では、この条件を満たしているかどうかが、洗濯機の寿命や故障リスクに大きく影響します。
まず最も推奨されているのが、「日立純正 洗濯槽クリーナー（SK-750）」です。これはビッグドラム専用に設計されており、防錆剤が配合されているため、洗浄中に金属部品が傷みにくい仕様になっています。1回使い切りタイプ（750ml）で、11時間コースでの使用が推奨されています。市販品では得られない安心感があり、操作ミスや成分過多によるトラブルの心配も少なくて済みます。
次に、代用として使えるのが「衣類用塩素系漂白剤」です。ハイターなどが該当しますが、防食剤が含まれていないタイプでは金属への影響が出る可能性もあるため、頻繁な使用は避けたほうが無難です。どうしても純正が手に入らない場合の選択肢として考えるべきでしょう。
避けるべき洗剤も明確にあります。前述の通り、「酸素系漂白剤」や「台所用漂白剤」は泡立ちが非常に強く、排水不良やセンサーの誤作動など、さまざまな不具合を引き起こす原因になります。これらを使用してしまうと、洗浄が正常に完了せず、かえって内部に汚れが残る結果になりかねません。
また、洗剤の量も重要です。多すぎるとすすぎ残しの原因となり、少なすぎると洗浄効果が弱まります。使用量の目安が記載されていない市販品の場合は、200ml前後を目安に使用するのが一般的とされています。
このように、洗剤選びは単に「洗えるもの」ではなく、「機器に適したもの」であることが重要です。洗濯機を安心して長く使い続けるためにも、正しい知識と選び方を身につけておくと安心です。
洗濯槽洗浄で汚れがいつまでも出てくる？対処法紹介
洗濯槽洗浄を行ったあとでも、黒いカスや汚れが何度も出てくるという経験をした方は少なくありません。これは珍しいことではなく、特に久しぶりに槽洗浄を行った場合や、酸素系漂白剤を使用したときに起こりやすい現象です。こうした汚れは、洗濯槽の裏側に長年蓄積されたカビや石けんカス、細かな汚れが一度の洗浄では落としきれず、複数回に分けて剥がれ落ちてくるためです。
このような状況に対処するには、まず2～3回にわたって槽洗浄を繰り返すことが基本となります。1回目の洗浄で剥がれかけた汚れが次の洗濯で流れ出てくるケースがあるため、見た目に清潔でも再度洗浄することが効果的です。特に11時間コースなど、時間をかけた本格洗浄を利用することで、奥までしっかりクリーニングできます。
また、洗浄後には糸くずフィルターの清掃も忘れてはいけません。せっかく剥がれた汚れがフィルターにたまり続けると、水流が悪くなり、洗濯機全体の性能に影響を与えることがあります。加えて、排水口やホースのチェックも行いましょう。洗浄で出た汚れがホースに詰まり、水の流れを妨げる原因になることもあります。
それでも汚れが出続ける場合には、洗濯槽自体の分解洗浄が必要なケースも考えられます。家庭では難しい作業になるため、業者による分解クリーニングを検討するのも一つの手です。
いずれにしても、汚れが残るということは、これまで内部に蓄積していた証拠です。目に見えない部分に汚れがある限り、定期的なメンテナンスと複数回の洗浄で段階的に改善していく姿勢が大切です。
槽洗浄のメリットを正しく知ろう
槽洗浄を定期的に行うことには、複数の実用的なメリットがあります。見えない部分の掃除であるため軽視されがちですが、実際には洗濯機の性能を維持し、衣類の仕上がりやにおいにも直結する重要なメンテナンス作業です。
最大のメリットは、洗濯槽の清潔さを保てることです。洗濯槽の裏側には石けんカスや皮脂汚れ、糸くずなどが付着し、それがカビや菌の温床になります。これらが蓄積すると、洗濯物に黒カビのような汚れが付着したり、洗い上がりに不快なにおいが残ったりすることがあります。槽洗浄を行えば、こうしたトラブルを未然に防げます。
次に挙げられるのは、洗濯機自体の寿命を延ばすことができる点です。内部に汚れが溜まっていくと、排水不良や乾燥性能の低下、センサーの誤作動など、さまざまな不具合が起こりやすくなります。これが続けば最終的には修理や買い替えに繋がりかねません。定期的な槽洗浄は、こうしたトラブルの予防策として非常に有効です。
また、衣類の衛生面でも安心感が得られる点も見逃せません。特に小さな子どもがいる家庭やアレルギー体質の方にとっては、清潔な洗濯環境の維持は欠かせない要素です。汚れが残った洗濯槽で洗うと、せっかくの洗濯が逆効果になってしまうこともあります。
このように、槽洗浄は洗濯機の性能維持、トラブル防止、衛生管理のすべてに関わる非常に大切な作業です。普段は見えない部分であるからこそ、意識的にメンテナンスを行うことが家庭全体の生活品質を守ることにつながります。
槽洗浄のデメリットと注意点
槽洗浄には多くのメリットがありますが、実施にあたってはいくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを理解した上で使いこなすことが、安全で効果的なメンテナンスの第一歩になります。
まず知っておきたいのは、時間と手間がかかることです。例えば11時間コースはほぼ丸1日洗濯機が使用できなくなるため、家族が多く洗濯の頻度が高い家庭ではタイミングの調整が必要です。また、運転中にドアを開けることができないため、緊急の洗濯ができなくなる点も不便に感じられるでしょう。
次に、洗剤選びを誤るとトラブルにつながる可能性があることです。特にドラム式洗濯機では、酸素系漂白剤や台所用漂白剤を使うと泡立ちすぎて排水エラーや水漏れの原因になります。使用するクリーナーは、必ず「塩素系」かつ「洗濯槽専用」と明記されたものを選びましょう。万が一誤った洗剤を使ってしまうと、機器の内部にダメージを与えてしまう恐れもあります。
また、においや塩素臭が残ることがある点も注意が必要です。塩素系クリーナーを使用した場合、洗濯槽やドアパッキンににおいが残ることがあります。これを防ぐためには、槽洗浄後に空回しで通常のすすぎ・脱水を2回程度行うのが安心です。乾燥機能を備えた機種であれば、槽内をしっかり乾燥させることも対策になります。
最後に、1回の槽洗浄ですべての汚れが落ちるとは限らないという点も理解しておくべきです。特に汚れが蓄積している場合は、複数回に分けて槽洗浄を行う必要があります。「洗浄したのに黒カスが出た」と感じた場合は、連続で洗浄作業を行うことで徐々に改善されます。
このように、槽洗浄には注意すべきポイントもありますが、正しい知識と手順を守れば、大きなデメリットにはなりません。過信せず、丁寧な運用を心がけることが、洗濯機を安全に長く使うための基本です。
日立ビッグドラム洗濯機の槽洗浄のポイントを総まとめ
記事のポイントをまとめました。
